悩み

【諸刃】感情優先の行動はスピードを出せるだけで大きな判断には向かない話

「嫌なことがあった時にはイライラが募る・・・」

「悲しい時があった時には次の一歩が踏み出せなくなる・・・

負の感情に左右されずに生きられたら、どんなに楽なことか?

今まで自分が失敗してきた時を振り返ってみると、いかに感情に振り回されて行動してきたかが思い出される。かつては感情をコントロールする術を持っておらず、感情を感情で迎え撃っていた感じだ。

例えば、上司に理不尽な行動を取られた時に、感情丸出しで突っかかっていったことがある。先輩に強い口調で言われた時に、仕事を放棄して帰ろうとしたことがある。その結果、残ったのは後味の悪い空気が長期間続いただけである。

ビジネスが絡む対人関係において、感情優先の行動でハッピーエンドとなったことはほとんどないといっていいかもしれない。

 

感情優先の行動ってよくないのですか?

周りに感化されての感情優先の行動について

「感情は情熱を湧き起こし、人を動かす」

これらはよく著名な経営者が吐くフレーズである。これは一見すると前向きに捉えられがちだが、別の側面から捉えると、『人を情熱で煽り、行動させる』といったフレーズに置き換えれる。

人は、煽られて熱狂している間は正しい判断ができない。そして、煽られている人は、まさか自分が煽られているとはつゆ知らず、トップが右を向けと言ったら右を向き、左を向けと言ったら左を向くという当人の思考が全く間に介在しないような行動を平気で取ってしまうのである。

これが行き過ぎると、誰が見ても明らかに黒のデータを見せられているのに、トップの熱いパッションにより白になってしまうという半ば洗脳に近い状態となってしまう。そして、それに輪を掛けて同志が煽りに加勢して巨大なムーブメントが作り出され、カリスマの名の下に全てが許される危険状態ができあがるのである。

このような状況下において、当人を周りから見れば、行動に際して当人の思考が全く入っていないことから操り人形のごとくに見えてしまうため、『こいつ大丈夫か?」というやさしさからのアドバイスすることが多いが、当の本人からすると全くそのつもりはなく、『誰が煽られてんねん』という思いから強い口調で返してくる場合が非常に多い。

この気持ちはわからなくはないです。なぜなら、人に決めてもらうことほど楽なことはないからです。こんな楽な状態を外部から崩そうとしている輩がいるわけですから、それは全力で抵抗しますわね。

でも、そこに甘えていてはいけません。自分の考えを入れるという1ステップを挟まずに、人の命令をそのまま受け入れ続けていくと、自分で判断できなくなり、他者への依存が半端ないことになってしまうからです。

そして、最終的には周りから愛想を尽かされ、気付いたら周りに家族や仲間がいなくなっていたというオチを迎えることになります。

ですから、あなた自身や周りでそのような人がいるなら、なぜ自分はそのような行動を取るのかを考えた上で行動しているのか見直すことをおすすめします。

あと、相手のためと言いつつも結局自分達の都合がいいように使われていないかという視点も持ち合わせるようにするとよいでしょう。

 

自分発信の感情優先の行動っていいのだろうか?

一方、自分発信の感情優先型の行動っていいのだろうか?

「自分の気持ちを大事に・・・」

とかもよく耳にしますよね。

長年縛られていた心を解放し、ストレスフリーを目指す感じなんでしょうけど、自分の気持ちを大事にした結果、周りに迷惑を掛けていたら本末転倒。

自分の気持ちを大事にすると共に、周りの気持ちも少しは考えるという心の余裕も持ちたいところです。

あと失敗するのは、早くやらないと怒られるという焦りから、後先考えずにとりあえず行動してしまうというパターンですね。

感情優先ということは、客観的なデータを無視するということに他なりません。

例えば、各種経済指標の数値などのデータは偶然の産物ではなく、感情を含めて人が取った行動の結果が数値となって表れているので、データを無視するということは、正しい道を進めないということになります。また、遠回しに感情を無視するということにもなってしまいます。

 

感情優先の行動で良いことってあるのか?

でも、感情優先の行動で少し良いところがあります。

まず1つ目として、周りに判断が早く、行動力があると思わせることができます。

何せ、問題が起きても自分が持っている感情だけで即断即決できるわけですから、スピード感という意味では最強です。

そして2つ目は、感情を重視する人の心に響くということでしょう。データなんてどうでもよくて、感情に従って生きるという人は世の中に少なからずいます。そういう人ばかりにアプローチしたいのなら、感情優先でもよいかもしれませんね。

 

大きな判断が必要な時こそ感情を排除する

感情で熱くぶつかり合うのは大いに結構だが、間にビジネスを挟む関係においては良しとしないのが大半だ。なぜなら、感情で動くと冷静な判断が下せず、それこそ個人の好みで仕事をしてしまうからである。

感情に従って成功した経営者がメディアに取り上げられるときがある。しかし、暫く時間が経つとすっかり音沙汰がなくなる。これは、感情に従った判断がフェイズによってマッチしないときがあるということを意味している。

例えば、熱い感情を持っている経営者ならば攻めの経営判断をよくすることが多いが、経済が上り調子の時にはマッチして良い結果を残すことが多い。しかしながら、経済が後退している直面でイケイケドンドンな攻めの感情を経営判断に持ち込むと、一番苦しい時にボディーブローのようにじわじわと効いてくるのである。

熱い感情でもって、落ち込んだ社員を鼓舞するという意味では感情作戦はよいだろうけど、大きな判断が必要な時には感情を排除して、客観的に判断すべきだろうと思う。

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